公開日:2026年8月6日
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姫路のパチンコ店「レオン」閉店報道 数字で見る“閉店ラッシュ”の実態

取材で全国のホールを回りつつ、空き時間があれば結局シマに座っている元パチプロライターです。今回は新台の話ではなく、ホールが消えていく話です。

兵庫・姫路の「レオン」が8月16日閉店との情報

Xで、兵庫県姫路市香寺町溝口のパチンコ店『レオン』が2026年8月16日(日)に閉店するという投稿が流れました。ハッシュタグは「#閉店ラッシュ」。

リプ欄には「マジかよ」という驚きの声が並び、設置台数について訂正を入れる書き込みもありました。投稿では総設置台数198台とされていましたが、リプライでは異なる台数が指摘されており、私が調べた範囲では正確な数字を確認できていません。この点は差し引いて読んでください。

ただ、この記事で書きたいのは1店舗の閉店そのものではありません。「#閉店ラッシュ」というタグが日常的に使われている状況のほうです。

数字で見る、閉店ラッシュの実態

感覚で「減ってる」と言っても仕方がないので、公開データを並べます。全日遊連が公表している加盟店舗数の推移です。

時点営業店舗数増減
2025年12月末5,793店舗前年同月比 ▲229店舗
2026年3月末5,734店舗前月比 ▲28店舗/前年同月比 ▲213店舗
2026年6月末5,709店舗前月比 ▲7店舗

そして、内訳がなかなか重い。2025年は年間で新規開店31店舗に対し、廃業227店舗。

1店舗開くあいだに、7店舗以上が消えている計算です。「ラッシュ」という表現は誇張ではなく、実態を正確に言い当てています。

設置台数も減り続けている

2026年6月時点で、パチンコ設置台数169万台、スロット設置台数128万台、合計297万台。

2026年2月末時点でも、遊技機台数は前年同月比で4万8,023台(1.6%)の減少と報じられています。店が減り、台も減る。この2つが同時に進んでいる状態です。

なぜ閉店が止まらないのか

要因は複合的ですが、公表されているデータから読み取れる範囲で整理します。

背景として、スマスロや人気コンテンツのタイアップ機が中心となるなかで新台人気の偏りが起きており、稼働が安定しない機種が増加して収益の柱を作れないホールが増えている、という指摘があります。

ここに、以前この場でも触れた数字が重なります。

  • 機械代が高い:2025年の遊技機販売は1台あたり平均48.4万円
  • 入れ替えても稼働が付かない:話題機に集中し、外れたときの傷が深い
  • アウトは過去最低:4円パチンコは3年連続で過去最低を更新

高い台を買って、当たらなければ即座に効く。体力のある大型店は耐えられても、中小規模の店は一撃で持っていかれます。今回のような地方の中規模店が先に消えていくのは、この構造の帰結です。

ユーザーの反応

この投稿への反応を要約して紹介します。

  • 「地元の店だったので率直に驚いた。行ける店がまた減る」という声(惜別の反応要約)
  • 「毎週のように閉店情報が流れてくる。業界の縮小を実感する」という指摘(現状認識の反応要約)
  • 「設置台数の情報が正確でない。拡散する前に確認すべき」という指摘(情報の精度を問う反応要約)
  • 「渋い営業を続けた店から順に消えている。自業自得の面もあるのでは」という指摘(厳しい見方の反応要約)
  • 「近隣店が減れば競争もなくなる。残った店の調整が悪化しないか心配だ」という指摘(今後を懸念する反応要約)

5つ目、これが打ち手にとって最も現実的な論点です。

閉店ラッシュは、打ち手に何をもたらすか

「店が減って困る」というのは、単に選択肢が減るという話ではありません。競争環境が変わるということです。

変化打ち手への影響
近隣に競合がなくなる釘や設定で客を呼ぶ必要性が下がる。調整が渋くなりやすい
残った店に客が集中する良い台の取り合いが激化。抽選の当選確率が下がる
移動距離が伸びる交通費と時間が期待値を圧迫する
店の選択肢が減る「今日は打たない」判断がしづらくなり、無理をしやすい

とくに1つ目。競合店の存在は、間接的に打ち手の利益を守っていました。隣に店があるから、極端な締め方ができない。これが消えると、地域全体の調整水準が静かに下がっていきます。

元パチプロとしての実感

私が現役の頃、立ち回りの基本は「複数店を比較する」ことでした。3店舗を回って一番マシな一台に座る。これができたのは、そもそも3店舗あったからです。

取材で地方に入ると、この前提が崩れているのを痛感します。選択肢が1つしかない場所では、期待値という考え方そのものが成立しません。座るか座らないかの二択になる。

そして厳しいことを言うと、「座らない」を選べる人だけが生き残ります。近所に1店舗しかないから仕方なく打つ、という状態が最も危ない。

今の環境で押さえておくこと

やること理由
閉店情報は一次情報で確認するSNSの速報は台数や日付が不正確なことがある。店の公式告知やP-WORLDで裏を取る
行動範囲内の店をリスト化しておく1店舗消えたときに代替が用意できているかで、その後の立ち回りが変わる
回転数の基準を下げない選択肢が減っても、割に合わないラインは変わらない。妥協が損失を生む
「打たない日」を選択肢に残す店が減るほど、これが最も確実な損失回避になる

まとめ

1年で227店舗が廃業し、開くのは31店舗。この数字の前では、個別の閉店に驚くほうが不自然なのかもしれません。「#閉店ラッシュ」というタグが定着してしまったこと自体が、今の業界を表しています

ただ、打ち手としてできることはあります。情報の裏を取る、選択肢を確保しておく、基準を下げない。環境が悪くなるほど、判断の質が結果に直結します

私は今週も取材でいくつかのホールに入ります。次に行ったときにその店があるかどうか、最近は少し意識するようになりました。


※本記事は2026年8月6日時点の公開情報に基づきます。営業店舗数の推移は全日遊連の公表データを引用したnote掲載記事(2026年1月)、P-WORLDパチンコ業界ニュース(2026年4月)、ぱちんこキュレーション(2026年6月分まで掲載)、遊技機台数の減少はWIGO(2026年3月)を参照。機械代・アウトの数値はダイコク電機「DK-SIS白書2026年版」の報道内容によります。「レオン」の閉店日および設置台数については、報道機関や店舗公式による発表を確認できていません。ユーザーの反応はSNS上の投稿を要約したもので、原文の引用ではありません。

パチンコ・パチスロは18歳になってから。適度に楽しむ遊びです。のめり込みに注意しましょう。

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